2012年8月5日日曜日

第3回 ニセコHANAZONOヒルクライム

今日はニセコHANAZONOヒルクライム。この日のために冬から準備してきた目標の大会である。このことはあえて周囲には言わないできたつもりだったが、会場で会う人合う人に「狙っているんでしょ」と言われる。なぜ分かるんだろう。

スタート前、いのみちおさん、よっしさんなどを話をしているとあっという間にスタート3分前。エリートの後ろに続いてS2がスタートする。倶知安市街から農業高校前までは例年通りパレードスタート。今年は農業高校前に計測マットが敷かれており、ここから個々の選手のタイムが計測される。

農業高校前を通過しリアルスタート。エリートが引く集団のペースはゆっくり目で後ろから数名のS2、S3が上がってゆく。同じクラスの選手があまりたくさん上がってゆくと後で厄介だが、人数はそう多くはなくここは静観。エリートを含む集団20-30番手、S2では5番手くらいの位置をキープし最初の緩斜面区間を進む。

順調に展開していた2.8km地点、シャリンシャリンという音とともに急にペダルが軽くなる。足元を見ると何とチェーンがアウターリングの外に落ちてクランクに引っかかっている。あぁ・・・。やってしまった。軽量化とはいえ、やっぱりフロントディレーラーなんて外すんじゃなかった。

後ろに迷惑がかからないように手を上げて路肩の草にバイクを停める。チェーンの復旧を試みるが手が震えているせいか入らない。焦る。チェーンと格闘する頭上を150名の集団の走行音が通り過ぎる。3回目のトライで復旧して顔を上げると、あたりは静かな山の中。集団の姿は見えず。この間30秒。あぁ、終わった・・・。

ここからは個人TTのつもりでとにかく行くしかない。2分しか持続しない400wで追う。500mくらい進んで左にカーブすると、200mくらい先に集団の尻尾が見える。ちょうど勾配が上がるところである。集団に復帰できるかも。

ここからは全力の追い上げ。集団といっても落ちてきている選手なので、後ろに付いていては前に追いつくことはできない。かまわず次々パスしてゆく。5km地点の長い直線と緩い下りで、はるか彼方に集団先頭が見える。集団前方復帰はまずムリ。

自分の位置は先頭と最後尾の半分くらいの位置だろうか。ここまで随分脚を使ってきたので、そろそろゴールまでのペース配分も考えなければならない。このあたりから250wくらいの一定パワーを意識する。勾配のゆるい区間もパワーを緩めずエアロポジションで最大限を速度を稼ぐ。

ワイスホテルの下、7km地点。S3が多いがS2もちらほら。このあたりも周囲の選手はまだ自分との速度差がある。前方にいるであろうS2選手に少しでも近づくため、目の前の選手をパスしてゆく。

8km地点のワイスホテルを過ぎたあたりから急に辛くなる。徐々にパワー低下。ここで概ねペースの合うS3選手5-6名、S2選手2名の集団と一緒になる。中には朝、miki-teaさんに紹介いただいたlimitsのO森さん(ゴールまでナベちゃんだと思い込んでいたが)。O森さんは時折前に出て積極的にペースを作る。ペースの合う集団ではあったが、やはり集団内で休む気にはなれない。結果的に集団を引く格好となり、さらに前を追う。

道が狭くなり、最初の激坂を260w、シッティングだけで通過。前後の選手はまばら。2つめの勾配のきついヘアピンも通過。ゴールまで予想時間はあと8分。もうペースアップする力は残っていないが一定ペースなら維持できる。その後もポツポツと何人か選手をかわしてゴール。

36分55秒、9位/32人。自分がS2でひそかにライバル視している いのみちおさんは5位、毎回安定して上位に入っているのはさすがである。追いつくことが出来なくて残念。

今回の結果は、リスキーな選択をした自分の未熟さが原因。高い授業料だったが良い勉強となった。

5 件のコメント:

  1. Kyoubei2012年8月6日 8:14

    お疲れ様です。ニセコは1度出場してみたいレースの一つです。
    トラブっても9位とは、さすがの一言です。
    当然来年も狙っていきますよね!?

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  2. 家族サービスして,高速で帯広まで帰って,このレポの早さ!に脱帽です.真面目ないしいさんらしいです.
    このトラブルでこのタイム.アドレナリン出まくりでしたか.その割に冷静なレース運びで最小限の被害でとどめてますね.
    私は,今回のレースで人の背中がないと走れないと判明したので,ぜひツールではいしいさんの背中を貸して下さい.

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  3. kyoubeiさん
    ニセコは楽しいですよ。スタートと表彰式が倶知安のまつり会場なので注目度が高く、運営もバイクの計量があったり、年々本格的なものになってきていますね。来年は出てみませんか?私はもちろん狙っていきますよ!

    いのみちおさん
    追っている間は、情けなくて本当に泣きたい気持ちでしたよ。クリートはまらなくて出遅れることはこれまでもありましたが、ヒルクライムでの置き去りはダメージ大きかったです。いのみちおさんこそツールではオールラウンダーぶりを発揮しちゃってください。

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  4. いしいさん、お疲れ様でした。
    左端に止まったいしいさんの横を通り過ぎた時は、
    どうなることかと思いましたが、さすがいしいさん。
    結局2回抜かされました。(笑)

    そこからのTOP10はほんとにすごい!

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  5. miki-teaさん
    最後尾から追い上げつつ、走りきる体力を残しておくという大変難しいレースでした(笑)
    さっき1時間半かけてやっとバイクを元に戻したところです。これから、また地道に練習しますね!

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