2013年7月21日日曜日

サロベツ100マイルロードレース

一昨年、S3時代に初めて参加してから3回目のこのレース。本当に100マイルのレースを走る日がやってきた。今年はクリテ、ロードではDNFが続いており、今回の目標は完走。それでも相当困難なはず。

心配なのは2週間前に痛めた膝、それから補給。特にエンガルではひどい足攣りに悩まされたことから電解質の入ったジェルをフラスク一杯に入れる。それからお守りに参加賞でもらった電解質パウダーを携帯。

1周目は超スローペース。昨年のS2より遅い。いきなりアタックがかからないか心配だったのでまずは一安心。

2周目、平坦区間は相変わらずスローペース。ここで集団内でニセコ合宿でお世話になったチームニセコのSさんに出会い、ご挨拶。

アタックに備え前方で900mの登りに入る。そしてやってきた最初のアタック。NSR Bさんが強烈な加速。集団の速度が一気に上がる。膝が心配なので高トルクのダンシングが使えない。前乗りシッティングで続き、上りきったところで集団が落ち着く。

牧場内のアップダウンに入ってからも2度、3度のアタック。何とか集団内にとどまるも、もう必死。何度もアタックがかかるところがS2とは全然ちがう。何時まで持つか心配。

3周目、やっとNSR、ニセコ、DOKYUなど数名の逃げが決まった模様。集団が一気に落ち着く。落ち着きすぎて再び超スローペース。前の方にいたら何もしなくても先頭に押し出される感じ。しばらくローテーに加わるが普通に踏んでいても飛び出してしまう。前は有力選手が逃げているしどうしたらよいのか分からない。

そして、5分後スタートのS2との混走。審判長の指示によりいったん分けられるもペースは上がらない。逃げている有力チームは当然集団内では引かない。しかし他の選手も集団内の有力チームに意識が向いているのかペースを上げる動きが出来ない。

4周目、早くも大腿に足攣りの予兆。ここで攣っては元も子もないので終盤にとっておく予定だったジェルを使い切る。

そして5周目、平坦区間の2つ目のコーナーの加速で、エンガルの時と同じ、両大腿同時の決定的な足攣りにより集団から千切れる。残りはまだ70km以上ある。完走は微妙。

とにかく、攣りを何とかしなければならない。お守りだった電解質パウダーを直飲み。これがマズイ。とりあえず足は回せるようになったが、一定以上のトルクをかけるとまた攣ってしまう。体力は全く問題ないのにリミッターがかかった感じ。

残された補給食はエネルギー系のみ。電解質系の補給がほしい。補給でバイクを停めてチームメイトに現状を訴え、同じクラスを走るnishinoのアミノバイタルを受け取る。

6周目、後ろにコインロッカーのM選手が見えたので、これを待って合流。Mさんも足が攣ったとのこと。しばらく二人で回すも足攣り同士ではうまくローテーが回らない。

7周目、再び単独走。頑張ってCCDドリンクを飲み込もうとするが戻しそうになる。もう水しか受け付けない。ゴール閉鎖はたしか先頭通過後30分のはず。先頭とのタイム差が気になる。

コース役員に訪ねるとその差22分。残りは1周半、すぐに計算はできないが微妙なタイムと直感。TTポジションをとり、攣らない程度のギリギリのトルクをかける。

Edge500でラップタイムを確認。自分は1周約40分。先頭のペースはよく分からないが仮に31分としてもやっぱり微妙。コース上の役員にタイム差を聞きまくる。

最後の8周目、オフィシャルから最後の水を受け取る。先頭はゴール近くまで来ているはず。残り10km、タイム差25分。先頭もここから先はペースを上げたはず。ここで自分が攣ったら大幅にタイムを失うのは間違いない、900mの登りを攣らないで回せるギリギリのペースで登る。

牧場のアップダウン、様子を見ながら少しずつペースアップ。コース役員はもういないので間に合うかどうかは分からない。最後の登りをシッティングで最大トルクをかける。

なんと、ゴールの向こう、進路を塞ぐようにたくさんの人が立っている。拍手に囲まれながら飛び込むようにゴール。すぐに役員に尋ねる。

「タイムアウトです。」 やはり間に合わなかった。その後仲間に20秒差と聞いてさらに脱力。詰められない時間ではなかったはず。

DNF記録をさらに積み上げてしまったが、最後まで走る気力を保ち160km走れたのは一歩前進と受け止めたい。仲間のサポート、多くの人たちの拍手をいただき、改めて最後まで諦めないでよかったと思う。

8 件のコメント:

  1. 読んでるだけで足が攣りそうです^_^; さすがエリートクラスのレースは違うんですね。

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  2. 初めて コメントします。 リミッツ釧路支部、タマカズと申します。 
    ブログの後半、ゴールのところは 感動しちゃいましたよ

    脚攣り、大変ですよね。リミッターがかかったような感覚、わかるような気がします。
    攣りやすい体質、というのもあるようなので、効くかどうかははっきりしませんが漢方の「芍薬甘草湯」が どうやら効きそうです。 今度、ニセコのヒルクライムに行ってみるので そのときに合わせて飲んでみたいと思います・・・ funky-k さんもいかがですか?

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  3. kyoubeiさん、エリートに上がってから脚攣りまくりです。距離が長いせいもあるのかもしれませんね。何とかしないとレースになりません^^;

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  4. タマカズさん、初コメありがとうございます。リミッツの皆さんにはいつもお世話になっています。脚攣りには本気で色々試してみなければと思っていたので参考にさせていただきます。ニセコは私も出る予定です。お互い頑張りましょう!

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  5. 室蘭ではMeitan本舗の2RUNが足攣りに効くということで、某サイクルショップで品切れになっておりました。ご参考まで。

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  6. miki-teaさん、情報ありがとうございます。
    ただいま各種サプリの成分を比較中ですが、ちょっと調べてみると高機能なものが色々ありますね。今まで安いという理由で、ツルハで158円のウィダーインゼリーばかりでしたが、補給食全体を大きく見直すことになりそうです。2runも有力な選択肢になりますね。

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  7. 昨年は超冷静に後方でレースの動向を見ていたいしいさんのはずなのに,今年は前の方で展開してしまったのも足つりの原因ではないかと.4週目くらいのいしいさんの様子を見て,足にきてるかな-と感じてはおりましたが.
    私も一人旅になって,ラップが非常に不安でしたが,もう考えるのが面倒くさくって(走るしか無いし)役員に聞いたりしませんでしたが,いしいさんは過酷な状況になってもあきらめないで冷静に情報収集していたのですね.

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  8. いのみちおさん、よく見てましたね。
    今回は連続アタックを警戒していて、集団から千切れないように序盤から出来るだけ前方に位置取りするようにしていました。しかし、あのペースでしたので押し出されるような感じで前に出されてしまいました。集団の動きを意識しすぎてかえってムダ足を使っていたかもしれません。
    今回はいのみちおさんの方が冷静でしたね。完走がうらやましいです。

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